ミステリーボニータ12月号(秋田書店刊)が発売中です。
こちらに『月光猫睛探偵 其の十 ~サヨナラだけが人生だ~』が掲載されております。猫睛シリーズ最終話です。
これまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
なお、今現在コミックス化の予定はございませんので、ご了承くださいませ。
さて、近況ですが。
今、ひっさびさに現代日本の恋愛モノを描いております。
ホントに何年ぶり??自分でもよくわかりません。
でもなんかすごい楽しいです。
締切間近で身体的にはしんどいのですが・・・。
こちらは来月発売のプチプリンセスに掲載される予定ですので、興味のある方はチェックしてみてください。
ではでは、お仕事に戻りまーす。
原稿が終わりました~。
現代日本の男子女子を描くのは久しぶりだったのですが、好みの服を着せたり、セリフ回しをくだけた感じにしたり、なかなか新鮮で楽しかったです。
何故か物語の舞台は仙台だったりします。
こちらは12月16日発売のプチプリンセス2月号(秋田書店刊)に掲載される予定ですので、よろしくお願いいたします。
ところで。
今回の修羅場の最中に、ターキーさんこと水の江瀧子さんがお亡くなりになったとテレビで知りました。
芸能界を引退なさってから久しいので、若い方はご存知ないかもしれませんが・・・ターキーさんは、昭和初期の松竹少女歌劇団の大スターで、男装の麗人として一斉を風靡したのち、日活の映画プロデューサーとなり、故・石原裕次郎さんを見出した方です。
以前、講談社のほうのお仕事で『桜咲く国で ~男装の麗人・水の江瀧子物語~』という作品を描いた際に、ターキーさんに監修していただきました。
群舞に混ぜてもらえなかった下積み時代、日本初の男装の麗人として一気にスターダムに上り詰める様子、華やかなスターの生活と視線恐怖症、療養を兼ねたアメリカ留学、太平洋戦争、そして映画プロデューサーへの転身、、、華麗でいて飄々とし、スターでありながら気さくで、周囲を惹きつけて止まない魅力に溢れるターキーさんを描くには、当時の私はあまりに未熟でした。
本当に申し訳なかったなぁと今でも心残りだったりします。
戦前の芸能界のお話だったので資料探しに苦労していたところ、「参考になれば」ということで、当時のお写真が多数掲載されたご本を、担当編集者を通して頂戴いたしました。記念に作られて関係者の方々に配られた貴重なご本なのに、一面識もない私に譲ってくださるなんて、と非常に感激した覚えがあります。
面倒見の良いアネゴ肌という噂通りの一面を垣間見れた気がして、今思い出しても嬉しさがこみ上げてきます。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
1931年暮れ頃、16才のターキーさん
『タアキイ─水の江瀧子伝─』(中山千夏著/新潮社刊)カバーより