3月5日は永訣の朝でした。
夜が明ける頃、大切なわたしの猫が遠くへ行ってしまいました。
とうとう、あのこがいない世界になってしまいました。
出逢ってから19年と9ヶ月。
とても長い時間、傍にいてくれました。
いつも助けてくれました。
体は小さいくせに、わたしにとっては間違いなく世界一大きな存在です。この先も変わりなく。
この19年9ヶ月が、あのこにとっても幸せな時間だったらいいのだけど。
日々の楽しいこと、しんどいこと、すべてはあのこが存在することが大前提で、その中でわたしは喜んだり怒ったり悲しんだりしてきたので、あのこがいなくなった世界では、そういった感情があまり成り立ちません。薄味な人生になりました。
朝目が覚めると、ぼんやりした頭でいつも横で寝ているはずの姿を探してしまい、次の瞬間、ああ、もういないんだった、と絶望するまでが毎朝のルーティン。アホみたいに繰り返しています。
あのこに逢いたいです。
体中を撫でまわして、おなかに顔をうずめて、おひさまみたいな匂いをかいで、愚痴をきいてもらって、思いっきり甘えたいな。